ネットワークの本質
まさかこんなに少子化が加速しているとは
既に皆さんもご存じの通り、昭和24年第一次ベビーブーム生まれ(73歳)が2,696千人、そして昨年はその時代の丁度30%となる811千人にまで出生率が低下。コロナの影響も否定できませんが、少子化の流れに歯止めがかかりません。東京、宮城、北海道、千葉、秋田の出生率の低いベスト5は、確実に東京周辺の大学に大きな影響を与えることは確実ではないでしょうか。
だからこそ、卒業生、関係強化するべき企業、父母、そして大学を支援してくれる地域を含めたステークホルダーのネットワーク化は勿論、活性化策を講じておかないと、残念ながら大学ブランドは低下していくことが想定されます。
2021年度人口動態統計月報2より
意外と実施されていないネットワークの活性化
「会報誌は出しているしホームカミングデイにも結構人は来てくれる」
(しかし、寄付金率は私学平均の2.5%には及ばないし、リカレント教育の受講生も今一つ)
「求人企業数については結構凄い数ですよ」
(でも、大学との関係は今一つなんですが)・・そんな声を耳にします。
そんな環境下において、早稲田大学では150周年に向けたビジョンの背景について解説されています。その内容を簡単に申し上げますと大学間競争の激化を示し、学生納付金に頼る体制からの脱却(寄付金・社会人教育数・研究費獲得額を数値目標化)されています。これらの実現に、ステークホルダーネットワークの活性化が組み込まれていることは言うまでもありません。
では、ステークホルダーの活性化はどのようにして行うのでしょうか?今までのやり方では徒労に終わる可能性が高いのではないでしょうか?
今回は、概要についてその一部をお話しさせていただきたいと思います。
活性化の基本「3種の神器」
ネットワークの活性化においては、名簿整備や伝達媒体などは勿論重要ですが、まず基本を押さえておきたいと思います。その3つは当たり前かもしれませんが以下の3点です。いずれも全てがセットとなって活性化が進みます。
(1)共通の目的と熱心な解説
(2)コミュニケーション
(3)組織向け事業・仕組み
よく若年層が参画してくれないとの声も聴きますが、若年層を意外と理解していないものです。25歳以下について「Z世代」と最近では呼びますが、この世代は就職に際して「やりがい」「企業の存在目的」を選択の柱とする傾向が顕在化しています。
Z世代に限らず、成長重視から持続可能重視に変わりつつある現在、「錦の御旗」は大変重要ですし、その目的に賛同してもらう為には、イメージしやすいビジョンやパーパス経営でよく論じられる目的・存在意義を示すことに加え、それをどのように伝えるか、どう具体的に解説するかが極めて重要です。
共通の目的共有と、その目的について熱心に説明を行う行為自体が「熱心なファン」を形成する、ネットワークを活性化する第一歩なのです。
勿論講演して歩くことも大事ですが、最近ではコンパクトにまとめた動画配信が極めて効果的と言われています。
卒業生組織に参画する目的は?なぜリカレント教育なのか?大学は何を目指すのか?だからこの研究が必要なんだ。といった内容をコンパクトに伝えるのに動画は効果的です。
ちなみに当社でも、伝えたいことを動画にまとめてみましたのでご参考にしてください。
【YouTube】動画のチカラ
https://www.youtube.com/watch?v=QdO-X0uaGoY
今回は、必要要素しかお伝え出来ませんが、ネットワーク活性化には様々な事例がございます。次回以降でも機会があればご説明してまいりますが、当社では現在、ネットワークの活性化に関する勉強会を実施しておりますので、「卒業生組織をもっと活性化したい」「産学連携強化に向けて企業ネットワークを活性化したい」など様々な課題に対応したものをご用意しております。
是非お気軽にお声がけください。お待ちしております。