Afterコロナ、Withコロナで何が変わるか?
Afterコロナ、Withコロナで何が変わるか?
ある居酒屋さんが、「緊急事態宣言が終わっても客足は戻らないよ。それに座席の間隔を空けるんじゃ採算ベースなんかのりゃしないよ」とこぼしているTVをご覧になった方も多いことと思います。確かに、今までとは異なる生活様式が見えて来ました。
コロナワクチンが出来れば元通りになるという方もいらっしゃいますが、在宅勤務で高いオフィス賃料に気づいたり、手書きの申請よりも電子申請のほうが思っていた以上に楽だったりなど、この環境下で変化は確実に出てきています。オンライン授業でも、全てが代替できるとは今の段階では言えませんが、ソフトの機能をうまく使いこなし、受講生を惹きつけることに成功している授業は評判もよいようです。また、少し視点は変わりますが、一部の百貨店ではVR(Virtual Reality=仮想現実※)を使ったオンラインでの試着や通販に乗り出していますし、進んだ理工系でも実験等はVRで、と準備を進めているようです。
※VR:ELECOM社WEB VRの基礎知識より)https://www.elecom.co.jp/pickup/column/vr_column/00001/
「非接触」の加速
新聞配達の方がこぼしていましたが、集金の際にお金に除菌スプレーをかけて受け取る方がおられて「大変な世の中だ」と思われたそうです。既に実現しているセルフコンビニ、昨年から加速した電子マネー、巣ごもり消費以前から進展著しい通信販売、接客を中心とする人件費を削減する非接触の時代は、間違いなく加速するでしょうし、そうは言っても・・という方々に向けたVRも進化していきます。
人ではなく「モノが動く」
最近街中でUberEatsの宅配自転車を見ない日がありません。バイト先を失った学生も大挙して押し寄せているようですが、人が動かずモノが動くことが加速されて、既に実験が開始されている「自動運転ロボットの配送」や「ドローン配送」も現実味を帯びてきます。産業界も学生人気著しかった銀行は、相変わらず窓口業務で四苦八苦する有様で、存在価値が問われる状態になっています。
「開放・避密」の加速
某精密機械に属する大手企業では、僅か2か月前にリモート会議を否定する部長が跋扈していたようですが、今は毎週オンラインミーティングを開催しています。お客様への営業もメールを中心に、ようやくZoomやMicrosoft Teams等を駆使したオンラインミーティングが通常化してきています。そこでクローズアップされてきているのが、高い賃料を支払って一等地にオフィスを構える必要があるのか?と言う疑問です。今、和光や三越が店を構える銀座4丁目の交差点は、明治初期には明治の大火で火災に強いレンガ造りの通りとした結果、読売新聞はじめ新聞社の本社が占めていましたが、時代と共に輪転機を設置できる地方に移転します。
不動産価値は一変し、ホテルファンドからの投資家撤退は加速し、水面下では既に都心中心の商業テナント開発ファンドも同様の動きが出ています。ある意味「密」を意味する都心中心が、リモートワーク、在宅オンライン授業で変化が出てくるかもしれません。
オンラインで変化するコミュニケーション
誰もがこの環境下でのコミュニケーションを気にしています。今現在当社でもクライアントとのミーティングは、全件オンラインミーティングにしていますが、最初のうちは結構手間取りました。しかし、今は当たり前のように実施し、オンラインミーティングがどれだけ便利なのかを実感するに至っています。大学の方の中には、まだ躊躇される方もいらっしゃいますが、「慣れ」が使い方を浸透させているのが良く分かります。
経済界に目を移すと、最近ではウェビナー※と呼ばれるオンラインセミナーを開催する営業会社が大変増えています。特にその傾向は新進成長企業に多く、歴史ある大手企業よりも進みも早く、靴底を減らす営業スタイルより効率的であることも立証され始めています。
既に朝の通勤時に新聞を広げて読む風景は様変わりし、スマートフォンで情報を取得することがあたり前に。今やコミュニケーションの基盤は確実にインターネットに取って代わっていますので、それがいよいよ大勢となって来てくるのではないでしょうか。
※ウェビナー(Webinar):ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、Webセミナーやオンラインセミナーとも呼ばれる。
今、準備する事は何か?
ストレートにこの新たな時代を乗り切る為には「連携」と「コミュニケーションの基盤」をきちんと構築しておくことではないでしょうか。連携については今回置いておきますが、こんな時代だからこそ相互に信頼し合いお互いを成長していける関係がオンラインで構築出来ていなかったら・・・。それは個人でも組織でも同じだと思っています。
今、通信販売用のHP構築業者の方やWebマーケティングを支援する企業に、特に飲食業からの注文や相談が大量に舞い込んでいるのも事実。そこで必ず立ちはだかるのが、お客様とのコミュニケーション方法なのです。
学校でも同じことが言えるかもしれません。在校生は当然として、保護者の方々、卒業生の方々を中心とするステークホルダーの方の住所はわかっていても、一瞬にして連絡を可能とするメールアドレスの把握は少しだけだったり、アドレスが生きていても、メールを開封して読んでいるかどうかは不明だったり。。。そんな状態がほとんどでは。
ちなみに在校時に提供した学校アドレスは卒業後3年で死滅すると推定されることを考えれば(弊社調査では残存率3%)、大半の学校でのネットコミュニケーションは十分に取れていないのでは。Webコミュニケーションをとるには、一番身近なメール、そしてSNSがありますが、大容量で分析が出来るという点でメールが現在は最強です。
まずは、インターネット上で連絡が取れるアドレス収集から始めることがコミュニケーションの第一歩と言えます。
次の機会ではネット上のコミュニケーションについてお話しいたします。
尚、Webコミュニケーションでお悩みの場合は是非気軽にご相談ください。
参考:大阪大学オンラインで学習を評価するための10のポイント~オンライン授業実践ガイドhttps://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/tips02.html