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タイミングは最高の成果を生む

コロナ過で生活様式は大きく変化 

巣籠感のある正月にフェイスブックなどSNSでは、新年の挨拶と同時に大学関連の投稿で、駅伝関係の情報が数多く発信され、「今年の駅伝はドラマチックだった」「よく頑張ってくれた」「もう少し・・・・」「うちの大学も来年こそは・・」そんな声を多く見かけました。

ところが、1月3日18時の速報を境に事態が大きく変わります。東京都の感染者数は816人・・・「あれ?」、1月5日には1,278人で「うわっ」、1月7日には遂に2,447人となり、「うそっ!」と驚きしか出ない状況に。1月8日の緊急事態宣言が発出された当日には、4日連続で過去最高記録を更新する状況に。

もうテレビ等のメディアでは、経済を優先しないと自殺者が増える、コロナはインフルエンザと同じと言った情報は減り、昨年に引き続き効果的なワクチンもインフルエンザ用のタミフルやリレンザのような薬もない状態がまだ続くこともあり、冬場は乾燥しているから菌が飛散しやすい、寒いから換気が弱いし手洗いも減るから注意をしましょうなど、予防対策の強化を促す内容に変わりました。(ちなみに2020年12月21日~27日=52週=のインフルエンザ報告数は69件で前年は115,002件、なんと対前年0.06%です。知ってましたか?)

少し目線を変えて下の図をご覧ください。昨年12月1日に発表された流行語大賞とTOP10ですが、全部コロナ禍の生活様式に関わっているのが一目瞭然です。「鬼滅の刃」もコロナ過だからこそ人の心を掴んだと言われています。感染症と鬼に共通することは「見えない敵」だそうです。

『現代用語の基礎知識』選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」より

 

東洋大学の「Hands to Hands支援」

各大学とも昨年のコロナ禍に対応すべく「コロナ緊急支援」で多くの寄付を募りました。正確な集計はまだ出ていませんが、間違いなく3.11東日本大震災同様、個人寄付は確実に伸びているはずです。

そんな中、東洋大学では寄付金の他に、駅伝の名門校らしく「襷を繋ぐ」精神で帰国できない留学生、バイトがなくなり帰省も出来ない地方学生等に向けた食糧支援を昨年9月から開始。手から手に「温もり」を伝える取り組みを実施しました。

ただポスターを張るだけでは効果は薄い、教職員に呼びかけてもまだまだ足りない、HPに掲載するだけでは訴求スピードが期待できない、そう考えたボランティア支援室が働きかけたのは卒業生組織である「一般社団法人 東洋大学校友会」。提案の趣旨に賛同した校友会はすぐに対応を開始。会報誌では伝達に時間がかかるため、今のタイミングで迅速に伝えるには?そこで出した答えは、メールマガジンの発信でした。心をくすぐるタイミングを計り、全3回に分け校友に発信することに。

秋の授業が始まったタイミングで、単にお願いではない内容で2回。そして、食料が集まり学生の受取が始まった翌月には、学生から感謝の嵐を校友に伝達。今まで大学支援などしたことがない卒業生が100キロのお米を送ってくれたり、近くに来たからとキャリーで多くの段ボールに詰まったカップ麺を運んで来られる方もいたそうです。第一弾では200名の学生のお腹を満たし、その後すぐに第二弾も実施され大成功したようです。

メルマガを発信したからあとはよろしくということではなく、反応した校友の応援する気持ちが残るタイミングで支援状況を報告し、更に高まりつつある気持ちを後押しするために学生からの感謝の声を届けることで、大きな支援へとつなげた見事な取り組みです(是非下記ニュースに掲載された東洋大学校友会のブログを見てください)。

★【ファンドレイジング協会「あなたが選ぶ大学ファンドレイジングニュース】https://www.jfraac.org/20201219/

日本ファンドレイジング協会より

鉄は熱いうちに打て、タイミングを逃すな

世間の流れを読み、迅速に伝えることが出来るのは、間違いなくインターネットコミュニケーションです。コロナで加速したDX(デジタルトランスフォーメーション)は、国策として進化しますし、電車の中でスマホを見ていない人が如何に少ないかはもうお分かりのはずです。

「鉄は熱いうちに打て」気持ちが盛り上がっている時に、迅速に背中を押すことがどれだけ大事か皆さんが一番ご存知のはずですよね。またの別の機会に、共感を産むシナリオの作り方、タイミングの取り方などもお話しできればと思います。

機を逃さないタイミングが成果を産みます。何となくアイディアはあるけれど、、、、という方はお気軽にご相談ください。