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ITネットワークはせめて今年中に!

コロナが終わったらZoomも要らない?

以前勤務していた会社の部下から、電話でこんな話を聞きました。

「聞いてくださいよ。会社の上司が、『ワクチンが普及したら、もうZoom会議も要らないし、社員の顔を見ながら指導もできる』と言うんです。せっかく満員電車の通勤地獄から解放されて、お客様と効率的な面談も出来るようになったんですがねぇ。勿論、ずっとリモートと言っているのではなく、雰囲気を変えるとか、刺激を共有する為に集まるといったことは大賛成なんですが、結局システムでもなんでも自分の得意じゃない分野に関しては否定から入るんですよ。ワクチンが普及したら、また元通りでいいもんですかねぇ?」

良くないと思います。

ある卒業生組織でも同じような反応がありましたし、大学でも似たような話を耳にする今日この頃です。せっかくコロナの影響でデジタル化からDX化に弾みをつけ成功例が出始めているにもかかわらず、まだまだ魔物が邪魔をしているのかもしれません。

残念ながら2020年の出生数は2.9%減少、来年2022年には75歳以上の人口は4.1%増加するという調査報告があります。老人の見守りはシステムでカバーしなくてはなりませんし、ワクチン接種に絡んで日本のIT化後進国ぶりも顕在化してしまいました。ビジネスだけでなく生活全般に関して持続可能な社会を構築するには、デジタル化より先のデジタルトランスフォーメーション化が必須なのです。

邪魔する魔物その1・・・変革を拒む心理

心理学では損失回避性というのですが、現状を変えることによって「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回るために、変化を避ける、つまり、現状を維持する動きを指します。行動経済学ではこの心理作用を「現状維持バイアス」と定義しています。皆さんも経験があるのではないでしょうか?特に経験豊かな高齢者に多いと思います。

今や電車内でスマートフォンを見る姿は日常になっていますが、映画「マルサの女」で国税局査察部が、現場に張り付いた調査官が肩から下げるショルダーフォンに、ガサ入れの指示をする場面を覚えていますでしょうか?当時のショルダーフォンは、重さ3キロ8時間充電で40分の通話が可能でした。それが時代の流れと共にコンパクトな携帯電話へと変化を続けますが、その当時のご年配の方々は「自宅の電話で十分」「出先まで追いかけられたらリズムが壊れる」と拒んでいたものです。

しかし、今は超高齢社会が浸透し、IT人材の不足が顕在化し始めているので時間がありません。ちなみに、現状維持バイアスの外し方は3つ。

①定量的に分析する

②アドバイスを仰ぐ

③最悪のケースを想定する

①をきちんと説明していくのが一番効果的だと思います。

邪魔する魔物その2・・・ノンバーバル(非言語)が得意な高齢者 

「目は口ほどに物を言う」人生経験豊かなご年配の方は非言語によるコミュニケーションに長けています。これはこれで大事なのですが、Afteコロナだけでなく、既に世界を股に掛ける商社などでは、オンライン会議で画面から伝わる非言語を活用しながらも、丁々発止の商談をまとめていますし、研究者間では画像と音声、そして画面共有する定量的なデータによって研究を進め成果を出しています。

実はこのノンバーバルが得意な人達がインターネットでのコミュニケーションを否定しているケースが散見されるのです。皆さんも何故国会がオンラインにならないのか?何故官僚が国会議員に対面で説明しなくてはならないのか、気になりませんか。それはITリテラシーが低いことに加え、ノンバーバルが得意な人達が多いからだと言われています。現実にITリテラシーの点においては、訳の分からないIT用語を駆使して説明することや、ネット環境整備などに課題があることも承知しています。

だからこそ、アナログとデジタルの融合によって、どちらかだけではなく、それぞれのメリット・デメリットを理解してネットワークを構築し、コミュニケーションを行っていかなければならない時期に来ているのではないでしょうか?

笑い話ですが、高齢化が顕在化しているある卒業生組織では、コロナ対応として理事会をZoomに切り替えました。ある会議でZoomのブレークアウトセッション機能(参加者を小部屋に分けて少人数で議論する仕組み)を取り入れたときのことです。今まで発言しなかった理事が発言をするようになり議論が活発化した一方で、時間を占有し議題に対する課題解決を阻害していた人が、思うように発言できなくなってしまい、苦虫を噛み潰したような顔で画面に映っていたそうです。

デジタルコミュニケーションの重要性

言うまでもなく、顔を合わせる会議やイベント、会報誌など紙媒体での伝達、そしてメールやSNS或いはアプリ等を使ったインターネットコミュニケーションにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

それぞれのメリット・デメリットを把握せず、従来通りの方法でコミュニケーションを取っているケースが、残念ながらあまりにも多いのです。

機会を失わずに多数の方へ情報伝播できるデジタルを、次の世代の為にもネットワーク化しておくことが重要なのは言うまでもないと思います。この話はまた機会があればお話しさせてください。

弊社では、紙媒体と電子媒体の情報伝達に関するメリット・デメリットを論理的にまとめた資料もご用意していますので、ご興味がある方は気軽にメールをください。(勿論タダです)

大河ドラマで話題の渋沢栄一ではありませんが、次の世代に「諸先輩方が今のネットワークを構築しておいてくれたから、知の創造が起きているんですね」と言われるようにしたいものです。

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