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高齢社会だからこそ寄り添いが大切

ある校友会組織のオンライン研修会でのこと

主催者Aさん(以後 主Aさん)「Bさんこんにちは!マイクがオフになっていますので、マイクのマークをクリックしてもらえますか?」

参加者Bさん(以後 参Bさん)「もしもーし。こんにちは~。聞こえますでしょうかぁ?」

主Aさん「Bさん聞こえてますよー!本日もよろしくお願いしますねっ!」

参Bさん「よろしくお願いします。まだ入る時に焦っちゃうんだよな~(笑)」

主Aさん「Bさん、時間もかからず操作できているじゃないですか。ステップアップして、次回は中級編の講座にトライしてみましょうよ!」

参Bさん「できるかな~。。。ちょっとやってみようか。」

と楽し気な会話。

操作ができれば会話が弾むオンライン

 オンライン研修の際に繰り広げられた実際のやり取りです。実はこのAさん、卒業生組織で働いており、ITスキルには自信がないものの、同窓会の活性化に役立つならと60歳を過ぎてから主催者研修を受け、現在70歳以上の校友を相手に、オンラインコミュニケーションの使い方について研修会を開催しています。

一方、参加者のBさんは、70歳を超えてからオンラインの楽しさを実感し、チャンスがあれば積極的にオンラインをつなぐようにしているそうです。遠く離れた同級生と昔話に華を咲かせることはもちろんのこと、校友会の支部活動でも積極的に使えるようにと、日々機能を調べたり、事務局に聞いたりしながら進化を続けています。

ちなみにこの校友会での講習や会議のオンライン参加者の平均年齢は時として70歳超え。中には80歳の方もタブレットで参加しています。まだまだ使い慣れた携帯電話だからと、なかなか一歩先に進まない気持ちはあったものの、遠く離れた家族や、お孫さんの顔を見て話がしてみたいという想いから、スマートフォンに変更したり、パソコンを新調して研修を通して練習を重ね、家族や友人たちと会話を楽しんでいる方が増えているそうです。

参加者にお話を伺ってみると、ご自身の周りでオンライン会話を楽しむ人が増えているから自分も主催者としてオンラインイベントをやってみたい、指先を使うことでちょっとしたボケ防止の体操にもつながるのでとてもよいといった、前向きな方が多いこともわかりました。

実は“あたらしもの好き”シニアは7割(これ大事!)

65歳以上でもスマートフォンを持つ方が増えているといったニュースをご存知の方は多いと思いますが、ちょっとおさらいしてみましょう。割合としてはシニア世代全体の約80%がスマートフォンを保有、70歳以上でも60%の方は保有しており、パソコンについても60歳以上の60%の方が利用しているという調査結果が総務省やスマートフォンの販売会社等から出ています。

実は流行りものを察知するアンテナが意外と高いシニア層。スキルの問題は専門家に聞けばよいことと前向きにとらえ、まずはどんなものか見てみようと購入に至るケースが多いようです。

 

モバイル社会研究所:シニアのスマホ所有率上昇ペース増すより

 

年齢階層別にパソコンの世帯普及率の実情をさぐる(2020年公開版)より

シニアが輝く為に重要なのは「寄り添う」「褒める」

頑固なイメージが付きまとうシニアですが、新しい物好きですし、褒められるのが大好き。褒める、必要とされていると実感することはとても大切な要素なんです。生涯教育が高齢化社会解決の一つと言われる中、シニアにこそ「褒める」「寄り添う」支援があれば、経験もスキルも持つ大きな「宝」となるのではないでしょうか。

もし、今後シニアを輝かせることにご興味がある方は気軽にご相談ください。