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多様性ある組織がやはり強い?<卒業生組織活性化診断2>

卒業生も多様な顔を持つ

 ある青年が営業の電話をかけてきました。最近は、特にネット環境関連、格安事務所の紹介、更にオフィス機器の営業などコロナ過になって特に増えています。その中の一人は、資料をダウンロードしたソフトウエアツールの営業さんでしたが、会社のことを事前に調べ熱心だったのでお話しを伺いました。

その際、「そうですか。大学の卒業生等のネットワーク支援をされているのですね。私の母校では卒業生組織が何をしているかわかりませんし、年に数回つまらない会報誌を送ってくるだけです」と語り始めます。

「校友会に入ると人脈も拡がりませんか?」と聞くと「いやぁ実は以前に一回だけ地域の集まりに参加したのですが、年寄りばかりで説教までされました。正直居心地も悪くて」。更に話をしていくと「学生時代に旅行するサークルに入っており、その会のOBOG会は楽しいですよ。地方で旅館経営している先輩もおられますし。ただ幹事のなり手がいなくて、最近は連絡が途切れがちです。ゼミの会は時々連絡がありますけどね」

この彼は、ITソフトウエア業界、経営関連のゼミ、経営学部、旅行サークル、20代後半の世代、独身、転職も視野に入れているなど様々な属性を持っていました。それに大学時代の友人とは今も連携があるようです。

彼の母校について、「最近、母校ではSDGsに力を入れ、グローバルなフェアトレードへの支援まで実施しており、先見の明がありますね」と褒めると自分毎のように喜んでいたのが印象的でした。

多様性のある卒業生組織

卒業生組織が大学ブランド向上に貢献している、活性化していると一般的に雑誌で取り上げられるケースの大半は、多種多様な会が連合体となってより多くの卒業生が活動に参画しています。

よく経済紙でも取り上げられる大学卒業生組織は、年度(ホームカミングデイで招集)、地域(国内外)、職域、業種、学部・系列校、課外活動(運動系・文科系)、研究室、同士等様々な組織を包含しています。当然ながら、一人で複数の会に所属している卒業生も珍しくありません。

ポイントはやはり多様性と当該参加組織に対する支援・モチベーション維持方法となりますが、それはまた別の機会にお話しするとして、特に重要なのは、敷居を低くして多様性を認めることです。

ある卒業生組織は構成員が20名以上で責任者が明確等の基準があれば認定していますし、会の健全な運営にも配慮し、目的及び活動に営利性・政治性を持ち込まないなどを謳っています。

既存権益に固執しない文化

 今回のオリンピックでスケボーの認識が大きく変わったかもしれません。古い世代では「あれがスポーツ?」と思われていた方も多いかと思います。次回パリ五輪では、若者の興味喚起を含めブレイクダンスの採用が決定しています。

一方高齢化が目立つ組織では、大半が既存組織に固執し、新たな参加団体を受容する、開拓するといったことが行われていません。そして、必ず聞くのが「少子高齢化だから」「若い人は愛校心が」と明らかに誤った認識の声です。

①卒業生数>②住所判明数>③会費納入者数(終身のぞく)>④会活動への参画数で考えて頂いた場合、少子高齢化であろうと大半の卒業生組織は、かつて定員数が増加したこともあり若年層(20代~30代)は多数存在します。しかし、実際に会活動に参画する人が少ないのは何故でしょうか?

若年層は定年後の方のように自由になる時間が少ないのは事実ですが、それよりも「参画しても面白くない」が圧倒的な原因です。その阻害要因の上位にあげられるのが、既存組織の壁なのです。

年配の方に対する礼儀は当然ですが、会社組織でもない親睦団体で年功序列であったり、声の大きい人が幅を利かせていたりすると若年層は入りにくいものです。多様性ある組織構造に加え、多様性を迎え入れる文化が卒業生組織には欠かせないのではないでしょうか。

若年層の参画、活性化にお悩みがございましたら、遠慮なくご相談ください。

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