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進化を止める魔物の存在

拙速は巧遅に勝る事実

皆さんも一度は耳にしたことがありませんか?「現状で上手くいっているのにリスクを冒す必要があるのか」「財政に余裕がない中、無理な投資は控えるべき」更に「うちにはうちのやり方がある」とか「拙速のそしりを受ける」まで飛び出すことも。

少子化高齢化は今に始まったことではありません。また、脱炭素も1962年レイチェル・カーソン著「沈黙の春」で環境問題提起以降、1992年リオ宣言、1997年京都議定書による温室効果ガス削減行動の義務化・・・と続いているわけです。

実はここ数十年のビジネスの世界でも、特に最近は顕著ですが孫氏の兵法にある「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」は事例を取り上げるまでもなく事実です。よく「いくら成果が出るのかわからないのに踏み込むのは拙速」と一般論を唱え、あたかも論客ぶる評論家がいます。その方に「来年の為替レートがわかりますか?」とお聞きしてみたいものです。成功を収めた事例からは、座して死を待つのではなく、踏み込んで改善に努めることしか見いだせないのです。

横山光輝 三国志より

組織でイノベーションが進まない理由(表面)

下記は、企業向けに情報サービスを提供する「イノベーションリーダー」が2018年に企業の戦略担当や経営幹部に実施したアンケートの結果です。

確かに大学・卒業生組織の方々からオフレコで聞こえてくる話では「あの役員は自分の領域への影響を極めて嫌う」「結構責任回避が顕著」とかいわゆる縦割りの弊害や、「うちの大学は教員の反対が強くて」「切羽詰まらないと、まず学内は動かない」と言った文化の話、更に「少子化も都心の大学はすぐに影響はない」といった将来リスクの軽視は聞こえてきます。

しかし、これらは表面的な理由であり、進化を進める組織は、その内面にある本当の理由を理解し、その払拭に努めているようなのです。

イノベーションリーダーの調査

進化を拒む魔物とは?

 組織の中心は人であることは言うまでもありません。強力なリーダーシップ、脇を固める賛同者・協力者は、進化の過程で増えていくのであり、進化する組織は人の内面に潜む「魔物」を理解して対応しているのではないでしょうか。

惰性が蔓延している組織で、いきなり大きな風呂敷を広げても失敗しやすいと思います。その際には、まず「小さく始めて実績を作ること」がベターなはずです。

また、具体的にどのように進めていったらよいかイメージがわかない人達は、必ず自分への影響も読めないので反対に回ります。実はそんな人に限って成果が出始めると「私は昔からそう考えていたんだ」と言われたりします。進化するプロジェクトでは、労力に対する拒否感が大きいことから、導入コストを下げるために外部パートナー(選別が大事です!)を活用します。

それぞれ進化を妨げる5つの大きな理由を弊社なりに纏めてみましたので、なかなか進化が遅い、ともするとこのままではまずいとお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください。