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今年度こそアルムナイ活性の王道を!

PRという魔物

地元のPRを旗印に銀座、日本橋など高額家賃の一等地に出している地方アンテナショップ。ちょっと古いですが平成27年売り上げが年間7億円を超えていたのは55のアンテナショップで北海道、広島、沖縄の3県のみで、1億未満は26店舗に上ります。PRの名のもとに効果検証も行われず未だに大半が赤字を垂れ流しているそうです。

アンテナショップの目的は「自治体のPR」「特産品のPR」が大半で、地域の経済効果などは目的にはなっておらず、広島県では「費用対効果について事前の検証は行わなかった」と監査報告に記載してしまい、反省しているようです。

ホームカミングデイや卒業生組織のイベントも同様に、実は定量目標を持ち、実施後の目的達成の仕掛けを行っておらず、開催することで満足しているケースが少なくないのではないでしょうか。

活性化したいが裏目に

つい「今年こそはイベントで盛り上げよう」と古参理事の発言やイベント屋さんの囁き、「今年は会員向け福利厚生特典でドーンと」という福利厚生会社の耳打ち、更には「最近の流行はアプリ、卒業生用アプリは旬ですよ」とアプリ会社の追い打ち。

いずれも全否定するわけではないのですが、過去より成果が上がらず、多くは検証もしていないので「あの時は盛り上がった」のノスタルジーはあっても一過性のケースが大半のように思います。アプリはプッシュ型で「ユーザーが飛びつく理由が必要な集客業、例えば今週は100円引きなどのセール告知が適している」などの本質を見誤り導入を失敗したりします。

私の出身の保険会社でも鳴り物入りで代理店の尻を叩いてアプリを顧客向けに導入しました。しかし、お客様は保険会社から「今月は保険見直しキャンペーン」の告知なんて見たくもないし、事故だとか病気だとか普段想起したくない情報が通知されても気分の良いものではありません。事実、あまり見なかったようで、案の定ほぼお蔵入りしました。また、若年層=アプリではなく、それぞれの特徴を生かしたシナリオと運用に注意が必要なのです。

アルムナイ活性化の王道・PVCOC(ピーブイコック)

実は奇をてらうのではなく、活性化している卒業生組織は共通して母校愛を醸成して、母校や在校生、先輩後輩に貢献すること流れが出来ています。

当社では、その要素をPVCOCというフレームワークでご支援しています。

Purpose】
最近でこそ「パーパス経営」が当たり前になっていますが、会の目的をきちんと説明している卒業生組織は意外に少ないのです。各大学にある建学の精神も時代と共に解説が変わりますので常にメンテナンスが必要です。

【Volunteer】
会員を惹きつけるのは特典ではありません。当たり前ながら母校に貢献し、自らも高みに持っていきたい等のボランティア精神が原点なのです。

【Communication】
コミュニケーションは一方通行では意味がありません。勿論双方向のコミュニケーションが重要です。

【Organization】
持続可能な参画意識が持てる組織がポイントです。

【Culture】
理事会や幹部会に参加すると一目瞭然。風土は参加者の意識を反映するものです。

もし今回のブログに反応して頂いた方が多ければ、それぞれの事例と評価方法を続編で触れていきたいと思います。また、勿体ぶらずに教えてほしいと言う方はお気軽にご連絡ください。

新年度に、皆さんが新たな一歩を踏み出せるようお役立ちいたします(^^)/