毎年減る卒業生の連絡先
皆さんこんにちは。学校コミュニケーションネットワークス 新井です。
今回は、情報の発信先と内容について触れてみます。
卒業生の数は増えているのに、手応えが今一つ?
会報誌の不着は増えているものの、卒業生総数は増え、会報誌の発行数もそれなりに増加している。でも、支部の集まりやイベントでは若手の参画は今一つ・・・・
「最近の若者は忙しいし、時代と共に母校愛も薄れているんじゃないかなぁ?」そんな声をよく耳にします。確かに、卒業後しばらくは仕事で忙しいと思いがちなのですが、昔ほど働き蟻ではないですしプライベートを大事にするのが今の20代のようです。
今更ですが、会報誌は実家に届いても読まれない。
この検証方法は殆どありません(弊社の電話アンケートでは20代で会報誌到着後の購読率は僅か15%でしたが大変な労力がかかります)。次なる一手としてFBにチャレンジするもフォロワー数は???やっぱり若い人は・・・と愚痴が聞こえてきます。
でも20代のオフは、インターネットの閲覧がNO.1なんです。
参考:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代のオフの過ごし方に関する調査」
母校を思う気持ちは若い世代も持っている!
大小問わず組織で活躍する若い世代に、母校を応援したい気持ちを持っている方は多いものです。関係先でも、組織内でも、同じ大学出身者に出会うと「ホッと」したり嬉しかった経験は皆さんお持ちのようです。
じゃあなんで母校をもっと応援してくれないの?と思いますよね。言葉の選び方は様々ですが、回答内容は比較的共通しています。
・自分が置かれている環境に役立つ情報がないから
・母校を応援するために共感できる情報がないから
・共感できても、応援(寄付など)の仕方がわかりにくく面倒になって探すのをやめてしまう。
などなど。。。
はっきり言えば「つまらない」「読む気にならない内容」と言われているケースも多いようです。
求めているものがわかれば見せ方も変わる
同窓会など先輩と交流ができる場があるのは知っているが参加するメリットを感じられないとドライな方が多いのも事実。
「この間の同窓会に参加した同級生から、なんか昔話もいいんだけど、場違いって感じなんだよね・・・」
「えっ、そんな同業種の交流の場があるんですか?知らなかった。でも敷居高くないですか?」などこれらも良く聞こえる声。
組織で活躍する若い世代にとっての焦点は、今働いている環境に有益な情報収集や、困ったときの相談先そしてどれだけ人脈を広げられるかのようです。
人生のベテラン世代のお話は聞けば役に立つのも事実ですが、スケジュールを調整して参加したのに、なかなか欲しい情報にありつけず、自分の居場所もないなと感じると、二度と行かないと心に決めてしまいます。そうなると、転勤や引っ越しをしても連絡先更新の必要性を感じないわけですから、古い情報のまま放置され郵送物もあて先不明で返送。もちろんフォローもなし。結果として母校の支援先がここで失われることになります。
某大学の同窓会では、幹事の方が初参加の方をまず先輩方に紹介し、最後に壇上に上がってもらい今後の抱負や希望を語り、先輩方が拍手する(←これが大事)。次回の参加率も極めて高いようです。
母校支援はしたいけど、これではちょっと。。。
母校支援はしたいけど、今の状況ではちょっと共感できないなぁというこのギャップをどのように埋めるのか。部屋の中だけで考えていても対策内容は限られます。
若い世代は忙しいから母校支援のお願い自体がそもそも無理なんだとあきらめるのではなく、支援したいと思ってくれる人への対応や、なぜ心が離れてしまったのかをもう一度違う角度から洗い直し、次に腰が重い人の心を動かすにはどこに力を借りればよいのか、手伝ってくれる人は誰なのかを相対的に考え実行できる組織が、今はだめでも近い将来成功につながるのではないでしょうか。
耳の痛い話もありますが、アイディアや、外の情報が欲しい方、ご連絡をお待ちしています!