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進化しない卒業生組織の原因

ずばり進化しない原因は、出来ない原因を認めないからなんです

なかなか卒業生が参画しない、若い人や女性が参画せず高齢化が顕著、組織が画一的・・・・これは原因ではなく事象(課題)です。その原因は明らかなのですが、実は認めたくないのです。

現役を引退しないとなかなか時間が作れない、若い人を惹きつけるイベントがない、更に現実を見て解決策があっても「身の丈」という言い訳を良く耳にします。率直に言えば、親睦と言う名前を借りたリアルの飲み会やゴルフ会などに、強引に誘った人を除けば、現役世代の若い人や女性層が集まるはずがないのに、そういったところは目を伏せて、無駄なコストを投じている組織もちらほら・・・

原因を認めたくない理由は、今まで卒業生組織を引っ張ってきた人たちが自分の否定に繋がるから、その場に参加することで寂しさが紛れるから、更に自らが目立ちたいと言った自己顕示欲が満たされなくなるから等々の真実が隠されています(私どもでは原因を更に深掘りした真因と呼んでいます)。

端的に言わせていただくならば、卒業生組織の役員や傘下組織の長は、時間に余裕があり、名誉職として気持ちよくなるポストではなく、これからの時代に人を残すことを理解し利他の精神に満ちた人格者でなくてはならないのではないでしょうか。

高齢化や若年層が参画しないのは原因ではなく事象

若年層(Z世代~Y世代)は社会貢献にとても意義を感じる世代です。そして、「モノ」よりも「コト(経験等)」に価値を持つようです。家族と過ごす時間を大切にする世代に、土日にイベントを実施し、そのイベントが趣味の延長や単なる一過性の楽しみに参加することに重きを置きません。

自己成長を実感できる人脈が構築でき、母校に貢献した喜びを感じられ、そして強制ではなく「緩やかな繋がり」の中で、自分のできる範囲で参画できるネットワークを望んでいるのです。せっかく作った時間に昔話を聞かされ、更に先輩風を吹かされ説教されるなどは論外なのです。一歩引いてみればわかるのですが、人の批判や大学への不満が飛び交うような会の内容では、誰が見ても参加することに躊躇してしまうのでは。

原因について掘り下げると、大きくは以下の5つが挙げられます。

1.会の目指す姿(イメージとして脳裏に浮かぶビジョン)がない。

2.参画したくなる活動がない=会に魅力がない

3.リアルや郵送に頼り双方向のコミュニケーション環境がない

4.参画したくなる組織形態、特に傘下組織に工夫がない

5.会の風土が劣悪、参加者の意識が低い

ボランティア活動への参画動機すら知らない?

卒業生組織の大半は、卒業生の会費と寄付で成り立つ非営利のボランティア組織です。間違っても、卒業生をターゲットとした収益事業の組織や特的の宗教や政治を支援する組織でもありません。しかし、意外と知られていないのがボランティアに参加する人の動機を理解していないのが実情ではないでしょうか。

以下に示す表は内閣府が毎年実施している「市民の社会貢献に関する実態調査」の抜粋です。ボランティアに参加する2人に一人以上が社会の役に立ちたいと思い、3人に一人以上が自己啓発や自らの成長に繋がるという動機を示しています。まさに「利他の精神」であり、母校愛に溢れる卒業生が母校に貢献したい、在校生や後輩の役に立ちたい、そしてその活動に参画することで自らが成長できる環境を求めていることがわかると思います。

魅力ある活動とは?双方向のコミュニケーションとは?今の時代に必要なビジョンとは?・・・・・具体的な解決策についてはお任せください。本気で変革したいと思われるのであれば、その瞬間から前に進み始めます。ぜひ遠慮なくご相談ください。