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「在宅」の若者行動特性から見えるもの

緊急事態宣言解除後、明らかに東京都内では市中感染の拡大が顕在化しつつあり、7月10日現在で、秋期授業のオンライン継続を決定した大学も出てまいりました。経済では都心のオフィス空室率が10年ぶりに増加に転じ、富士通社では在宅勤務推進、スポットオフィスの活用によるオフィスの50%削減を宣言しました。そのような環境下で、新たなライフスタイルだけでなく、今まで深く知ることの少なかった若手の生活傾向が見えて来ました。

最近の若いもんは、、、もう死語ですか?

オンライン授業で一方的に動画を見るにはつまらない。オンラインでの工夫もないし、少しは人気YouTuberとか見習って欲しい。

「最近の若い学生は・・・」

若い卒業生が同窓会に参加しすると「二度と出たくない」と感想を持ち、同窓会は年を取ってから出るものとの声。

「最近の若手は・・・」

最近の学生は努力とか忍耐とかないし工夫もない。スマホしか使えない学生までいる。最近の卒業生は、母校愛が足りない。寄付なんて全く期待できない。確かに表面はそのような部分もあるのですが、それだけで片付けて良いのでしょうか?

若者の影響力は凄いんです

皆さんも若い人(この定義はまた別の機会に)がSNSを使いこなしているのはご存知の通りです。全世代に比して若年層のSNSアクティブユーザー(毎日のようにSNSを更新または確認を行うユーザー)が圧倒的に高いことは各種調査で明確になっています。つまり若年層を支持者にすると大変な価値があるのです。さらに当たり前ですが将来にわたって大きな戦力になるのです。

①影響価値

ソーシアルメディア内で発言が活発ですので、投稿したりシェアしたくなる仕掛けさえ作れば拡散力は抜群なのです。

②推奨価値

寄附金の調査によれば、寄付を躊躇した方の上位に「寄付した価値がわからないから」「寄付した後にどうなっているか不安」が必ず来ます。その際に、現在大きな影響力を持つのが「口コミ」です。拡散力のある若年層が周囲の知人・友人、或いは親や家族に推奨する効果は抜群と言えます。オンライン授業でも「うちの大学の授業は凄く楽しい!超予想外」などと拡散してくれれば、若い卒業生が「母校の危機、緊急ヘルプ#拡散希望」と囁いてくれれば、それ自体が大学のブランドを押し上げてくれます。

若者を知っていますか

今回の巣ごもり生活で目立ったのが「ヲタ活」ですが、オジサン達は所謂オタクを想像しますが、今の20代~30代のオタクは「好き」と同義語のライト感覚です。「私ディズニーオタクです」「私は○○アイドルオタクです」と公言する時代で自分の熱狂するものには投資すること共感するものを支持する傾向が明確になっています。

ご存知の方は凄いと思いますが「ガルパン(ガールズアンドパンツァー)」に熱狂するファンによって水戸の大洗町が潤った話はあまりに有名です。ガルパンを他の方に聞いて知らなければその方は相当なおじさんです。

今回の自粛生活による様々な調査で、若者活動について動画視聴は当然としてお菓子作りや料理作りなどのクリエイティブ活動、そしてメイクの練習から資格取得や読書に至るまで自分磨きに熱中しました。そしてその中で毎日の生活に計画性を持たせる重要性や情報を取捨選択する大切さが気づきの上位に挙がっています。

今から始めませんか?

若年層の特性を理解し、実は「共感」に敏感で、寄付する事にも肯定的なこの層を耕しては如何でしょうか?

訴求するコンテンツ、訴求する手段それぞれ奥が深いですが、「最近の若者は・・・」と言っていても何も始まりません。何よりもコミュニケーションを開始することが第一歩です。
若年層を支持層に変えたい方は遠慮なくご相談ください。