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こんなに差が出る?言葉の力・・・

支援のお願いあるある

「当学では創立〇〇〇年記念事業として、皆様からの篤志を募っております。当学は・・・・○○大学学長山田太郎」「これまでにも本学をご支援くださる皆様からご篤志を頂戴し・・〇〇大学理事長」責任者自ら陣頭に立って、最初にご挨拶する姿は立派です。

大学の歴史、建学の精神、更に今後注力する分野の説明等々理に叶った説明です。HPに掲載する文章としてはまさに正解ですが、寄付を期待するのが誰か、その方へ何を伝えるのかには「伝える力」に関するノウハウやスキルが必要なのではないでしょうか?

立派な寄付依頼のパンフレットを受け取った30代の女性は、「母校から同窓会宛に会報誌が送られてくるのは有難いです。でも、興味ある内容か?と言われれば・・・。ええ寄付は良いことだと思いますが大学にはしたことがありません。この間の医療従事者への寄付はしました。」と答えてくれました。「大学への寄付はどうですか?」の問には答えにくそうでした。

パンフレットの印刷代、郵送費、人件費・・・「(10万部も送ったのですが)郵送の施策で卒業生の内50人を超える方々が寄付をしてくれました。有難いことです。」「若い方の反応は今ひとつです。忙しいしお金もないですから」で済ませていることもあるようです。

実際に、寄付獲得ひとつとっても、誰に、誰が、どんな伝達手段で、どのタイミングで、何を訴求するのか、そして寄付し易い環境をどう作るか?と奥が深いのは事実です。今回は、その中でも伝えるメッセージについてお話しさせて下さい。

【若年層の70%が寄付は良いこと】

【調査概要】
調査タイトル:Youth Advisory Survey
調査方法:インターネット回答
調査時期:2016年12月2日~2017年1月27日
調査対象:15歳~24歳の男女231名
実施機関:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン ユース・アドバイザリー・パネル(YAP)

短編動画「言葉の力」

最近YouTubeで見かけた方も居られるかもしれません。僅か2分弱のショートムービーですのでご覧頂くのが最も分かり易いと思います。

簡単にお話しすると、盲目の男性が路上でお金を恵んでもらうのですが、「私は盲目です。助けてください」と段ボールに書いて座っています。通行人は中々恵んではくれません。そこに通りかかった一人の女性が段ボールの文字を書き換えています。何が起こったのかわからず不安になる盲目の男性。がしかし、どんどん恵んでくれる人が増えてきます。缶から溢れるくらいお金が貯まったところに先程の女性が。足跡で気が付いた男性は「いったい何をされたんですか?」と聞くと女性は答えます。「あなたと同じことを“違う言葉”で書いたのよ」と。

彼女が書き換えた言葉は、「今日は素敵な一日ですね。でも、私にはそれが見えません」。そしてエンディングで「世界は変えられる、言葉を変えるだけで」のメッセージ。

ショートフィルム「The Power of Words」(言葉の力)
https://www.youtube.com/watch?v=ykEsvjFxthU

共感を産みだす「言葉」

共感を得るケースは、ネガティブよりポジティブと言われていますが、皆さんでしたらどちらのケースに「手を差し伸べてあげたい」と心が動くでしょうか?

A:「仕送りする実家もコロナの影響を受け、頼みのバイトだった飲食店も仕事がなくなってしまいました。食費は自炊中心で切り詰めていますが、家賃の支払いも心配になっています。オンライン授業中心で友達とも会えない中で不安が大きくなっています」そんな声も聞こえてきます・・・・

B:「みんなコロナの影響で大変だと思います。バイトがなくなったのは私だけではないようです。でも、私は夢を持って大学に入りました。語学だけでなくマーケティングを学び海外で活躍したいのです。下を向いていても仕方がないとよくおばあちゃんに叱られたことを思い出し、少ない知恵を絞りながら頑張っていきます」そんな声が届いています・・・・

勿論メッセージの根幹は「熱き心」であることは言うまでもありませんが、コミュニケーションは相手の気持ちを尊重することから始まります。この部分については伝達手段なども含め別の機会にご紹介したいと思います。気になる方はご連絡ください。お待ちしています。