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間違ってませんか?そのイベント回帰

あれ?これってデジャブ?

以前、若年層の参加が少ないことが問題になり、運動部の連中に一肌脱いでもらってテニススクールを実施しました。結構(と言っても20名程度)参加して大変な盛り上がりがあったのです。しかし、その後何回か実施したのですが、参加者が段々と減ってしまいました。昔も似たようなことがあったなぁ・・・

若年層が在校生と交わりたいと言う気持ちやスポーツを自分でも経験したい、そのニーズは一部当たっています。最近だとオリンピックで盛り上がったボルダリングなどの教室を開くと、結構お子様連れで参加するケースもありますし、その様子はニュース性もあり微笑ましいシーンが展開されるのです。

「若年者が来ない=魅力あるイベントがない」はあながち間違いとは言えないのですが、魅力あるイベントに多大なコストと労力を費やし、その結果として一時の盛り上がり、何万人何十万人の卒業生のほんの一部しか参加できない、しかも波及効果が限定的?では本末転倒と言えるのではないでしょうか?

では、何故長い歴史を持つ大学や卒業生組織が、例えばホームカミングデイで有名なタレントを呼んだり、著名人の講演会を開いたりして大変な盛り上がりを繰り返しているのに、卒業生が充分な財産化をしていないのでしょうか?ある大学での調査では、卒業生組織の活動になんだかの形で参加している割合が僅か3%しかありませんし、事業収入に占める卒業生個人の寄付金の割合は1%未満。

その原因は、卒業生に対するメリットがなければ集まらない、何かを提供しなければ人は集まらないという発想に問題があるのかもしれません。また、実際にイベント会社から「こんな企画で他大学さんは大勢の集客に成功していますよ」と言った囁きに本質を見誤っているのかもしれません。

持続可能な発展の本質

「会費を払う人の特典として、会報誌を届けます」「寄付をしてくれた方には、その額に応じて大学特性の記念品や卒業生が経営する会社の特産品を贈呈します」「会費を支払っている会員には、もれなく福利厚生施設の利用や特典があります」このように、あの手この手を使って、寄付金や会費集めを行います。大変な努力です。ただ、会報誌が欲しくて会費を払う人が何人いるでしょうか?景品目当てで寄付をする方は何人いるのでしょうか?

GIVE&TAKEの発想で、「某大学は卒業生サービスとして、大学の施設で結婚式が挙げられる」「卒業生特典として有名ホテル・レストランの特典を提供」などを喧伝しますが、利用者はほんの一部であり、その効果検証は???

大学ブランドを使い完全なビジネスとして、卒業生サービスを提供することが出来る学校がないとは言いませんが、GIVE&TAKEで持続可能な発展を果たす組織化はなかなか難しいと思います。先進国の米国でもその点は立証済みだと思います。

では、持続可能な卒業生組織の本質とは?様々な表現があるのでしょうし、あまりにも当たり前なのかもしれませんが、やはり母校愛と自己啓発をベースとしたボランティア精神だと思います。

日本の大学には、素晴らしく含蓄に富んだ建学の精神や理念等が存在します。東京電機大学は「技術は人なり」として人格の陶冶を説き、東洋大学は大学の心として「他者のために自己を磨く」、明治大学はその使命として「知の創造と人材の育成を通し、自由で平和、豊かな社会を実現する」を掲げ、まさにその精神に賛同し、次の世代を担う若人を応援する大義を持ち合わせているのですから。

眠れる宝を覚醒させるのは共感の仕組み

企画会議で優先的に出てくるのがイベントですが、イベントは主催者が実施したことによる満足感、ニュース性が高い傾向にあり、その為につい客寄せに走りがちな傾向にあります。特に主催者側の満足感、達成感が大きいことで効果検証が行われないケースは多々あります。

イベント頼りになると、コストや労力もそうですが、本来イベントの役目である「全体シナリオの中での起爆剤価値」であることを忘れてしまいがちです。ある地方の若い卒業生が次のようにこぼしていました。

「母校が発展して誇りに思えるのは大賛成で応援もしたいと思う。しかし、大学の情報やそれを伝達してくれるはずの卒業生組織から送られる会報誌は、なんか応援したくなる情報ではないような気がします。うまく言えませんが、一言でいうと古臭いし魅力を感じないのが正直なところです」・・・最近の若い者は母校愛が足りない、伝統を理解していないと一言で片付けてはいけないのではないでしょうか。

老若男女、様々な生活環境を持つ多様な卒業生が自主的に集い、母校や仲間を応援することで自己啓発につながる組織、大学にとって卒業生組織にとって相互に支援しあえる組織には3つの基盤要素が重要です。

① 双方向コミュニケーション

② 応援したくなる事業

③ 賛同共感を呼ぶ旗印・大義

この3要素をきちんと実行しない限り、せっかく苦労して実施するイベントも一過性に終わってしまうのです。

この基盤をどのようにして作るか?遠慮なくご相談ください。

copyright©SCNS:卒業生組織活性化の基本

 

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